minikube¶
ここでは、minikubeを利用してKubernetesクラスターを構成します。minikubeはKubernetesの公式GitHubグループ配下で開発されているツールで、ローカルPCに立ち上げた仮想マシン上に、Kubernetesのシングルノードクラスターを構成することができます。
ここでは、Windows及びMacOS Xで、仮想マシンのハイパーバイザーとしてVirtualBoxを使う場合の、minikubeのインストール手順を記します。併せて、Kubernetesを操作するためのコマンドラインツールである、kubectlのセットアップも行います。
使用するマシンのOSに合わせて、以下のリンクから手順に進んでください。
1. Windows PCでのminikubeのインストール手順¶
Windows PC上にminikubeをインストールする手順を記します。ここでは、Windowsのパッケージマネージャである、chocolateyを使ってインストールをおこないます。
前提条件¶
- Windows 10 64bit
- 管理者権限を持ったWindowsユーザーアカウントでログオンしていること
1.1. chocolateyのインストール¶
管理者権限でWindows PowerShellを起動し、以下のコマンドを実行します。
Set-ExecutionPolicy Bypass -Scope Process -Force; iex ((New-Object System.Net.WebClient).DownloadString('https://chocolatey.org/install.ps1'))
インストールプロセスの間、以下のような内容で始まるメッセージが表示されます。インストールが完了するまで1分程度待ちます。
Getting latest version of the Chocolatey package for download. Getting Chocolatey from https://chocolatey.org/api/v2/package/chocolatey/0.10.10. …
インストールが完了したら以下のコマンドでバージョン情報を表示し、chocolateyを実行できることを確認します。
choco -v
バージョン情報は以下のように表示されます。
0.10.10
以上でchocolateyのインストールは完了です。
Note
chocolateyでソフトウェアをインストールするには、必ず管理者権限で立ち上げたPowerShell上で実行する必要があります。以降の手順も同様ですのでご注意ください。
1.2. VirtualBoxのインストール¶
chocolateyでVirtualBoxをインストールします。以下のコマンドを実行してください。
choco install virtualbox
途中、インストール続行の確認のメッセージが表示されるので、Y+Enterを入力します。
Do you want to run the script?([Y]es/[N]o/[P]rint): y
以下のようなメッセージが表示されたら、インストール完了です。
Chocolatey installed 1/1 packages. See the log for details (C:\ProgramData\chocolatey\logs\chocolatey.log).
1.3. kubectlのインストール¶
同じくchocolateyでkubectlをインストールします。以下のコマンドを実行してください。
choco install kubernetes-cli
途中、インストール続行の確認のメッセージが表示されるので、Y+Enterを入力します。
Do you want to run the script?([Y]es/[N]o/[P]rint): y
インストールが完了したら、以下のコマンドでバージョン情報を表示し、kubectlを実行できることを確認します。
kubectl version
バージョン情報は以下のように表示されます。
Client Version: version.Info{Major:"1", Minor:"10", GitVersion:"v1.10.1", GitCommit:"d4ab47518836c750f9949b9e0d387f20fb92260b", GitTreeState:"clean", BuildDate:"2018-04-12T14:26:04Z", GoVersion:"go1.9.3", Compiler:"gc", Platform:"windows/amd64"} Unable to connect to the server: dial tcp [::1]:8080: connectex: No connection could be made because the target machine actively refused it.
1.4. minikubeのインストール¶
ここでもchocolateyを使います。minikubeをインストールするには以下のコマンドを実行します。
choco install minikube
インストールが完了したら、以下のコマンドでバージョン情報を表示し、kubectlを実行できることを確認します。
minikube version
バージョン情報は以下のように表示されます。
minikube version: v0.26.0
以上で、Windows PCでのminikubeのインストールは完了です。3. minikubeによるKubernetesクラスターの操作の手順に進んでください。
2. MacOS Xでのminikubeのインストール手順¶
(準備中)
3. minikubeによるKubernetesクラスターの操作¶
ここでは、minikubeでクラスターの起動/停止などの基本的な操作をおこなってみます。
3.1. クラスターの起動と接続確認¶
minikubeクラスターを起動するには、以下のコマンドを実行します。
minikube start
Windowsでは、初回の実行時にユーザーアカウント制御のダイアログが表示される場合があります。その場合、コンピューターへの操作を許可する旨のボタンをクリックしてください。
minikube start
コマンドを実行すると、kubectlに対して自動的にminikubeクラスターへの接続設定がおこなわれます。以下のコマンドを実行して、kubectlでクラスターのNodeの情報が取得できることを確認してください。
kubectl get nodes
クラスターに接続できていれば、以下のような結果が表示されます。
NAME STATUS ROLES AGE VERSION minikube Ready <none> 7h v1.9.0
また、minikube status
を実行すると、クラスターの起動状態を確認できます。
minikube status
クラスタの起動中に上記コマンドを実行すると、以下のような結果が表示されます。
minikube: Running cluster: Running kubectl: Correctly Configured: pointing to minikube-vm at 192.168.39.52
3.2. クラスターの停止とクリーンアップ¶
minikubeクラスターを停止するには、以下のコマンドを実行します。
minikube stop
クラスターが停止した状態でminikube start
を実行するとクラスターを再起動できます。また、クラスターを仮想マシンごと削除してクリーンアップしたい場合には、minikube delete
を実行します。
minikube delete
以上で、minikubeによるKubernetesクラスターの構築、及びkubectlのセットアップは完了です。